双子の娘 YとSが生まれて、あっという間に1年が経ってしまいました。
最初からミルクとの混合でスタートしたのですが、目が見え始める迄の2か月は、おっぱいの出があまり良くないせいか授乳に時間が掛かってしまい、やっと一人が寝付いたと思ったらもう一人が目を覚まし、その繰り返しでほとんど睡眠を取れずにいました。
どのくらい出ているのか?ミルクを足すタイミングはいつなのか?入院中はミルクを足す量は増やさなくても良いとの指導でしたが、周りからは「お腹が空いているから寝られない、かわいそうだ」「ミルクがダメなら白湯をあげなさい」「白湯がダメとはなぜなの?あなたたちもそうして育ってきたのに」などの声。初めての育児で、力の抜き加減も分からず、ただただ眠く、わが子たちは泣き、飲み、おしめが濡れたとまた泣き、そして寝る。自分はというと、3度のご飯を流し込み、昼になってやっと着替え、とにかく少しでも時間があれば仮眠を取る…の繰り返しに、友人や先輩ママ達からの『育児を楽しんで』なんてどこを楽しめばいいのか?・・・一日一日が過ぎるのがとっても遅く感じる日々でした。
ところが、目が見え始めるとどうでしょう。一丁前に笑いかけてくるではありませんか!その笑顔の何とも可愛らしいこと!!!こんなに可愛いものとは!それまでの辛いだけの毎日が(もちろん可愛いと思っていましたが)急速に変化しだしました。
また、その頃からはおっぱいの出も大分増え、むせて噴き出すまでにもなってきました。ミルクは、午後から夕方に掛けて出が悪くなるようなので、足していました。
おっぱいが少し出るようになったからと油断したのだと思います。連休で外出先で手軽なミルクばかり与えていたところ、とうとうしこりが出来、痛みも感じるようになることがありました。そして、おっぱいをあげても出が悪く、泣かせてばかりいました。
「5か月を過ぎても、またおっぱいが出るようになるものでしょうか?」不安と後悔で一杯になっている私に、森川先生は「大丈夫ですよ〜」とあっさり答えて下さいました。母からは、マッサージなんて痛いだけ、と聞かされていましたが、全く痛みなどなく、カチカチになっていた乳房も驚くほど軽く、柔らかくなり、その日の晩の授乳時には久しぶりにおっぱいが出る時に感じる“ツーン”としたあの独特の痛みも戻ってきました。
手技を受け、アドバイスを頂きながら徐々に出る量も増え、また離乳食が進むと自然と飲む回数が減り、今ではほとんどミルクを与えなくなりました。何よりも、たくさん飲んで満足そうに寝入る娘の顔を見ることが、とても幸せに感じます。出なくなってきたからとあきらめず、先生に相談して良かった。本当にそう思います。
私がおっぱいにこだわった理由、それは中々子宝に恵まれず、一度はあきらめた後の妊娠・出産だったこと、また同時に二つの命を授かった事により、もしかしたらもう二度と母乳育児をする機会がないかもしれない。未だに1〜2時間おきの夜の授乳があることは確かに大変だけれど、いずれは卒乳・断乳するのだと思うと、私自身納得いくまで母乳で育てたい。そんな風に思っているからです。
夜、床に入り静かに寝息をたてるわが子の顔を見ると、数年前までの絶望的な気持ちを思い出し、毎日感謝せずにいられません。あきらめず、頑張ろうと言ってくれた主人。先の見えない治療に、休日返上でも明るくやさしく希望を持たせて下さったY先生。いつも穏やかで安心させて下さり、二人を無事取り上げてくださったH先生。私の不真面目な母乳育児を温かくサポートしてくださる森川先生。私を母として選んでくれた二人に。そして、私を生み、育ててくれた母。自分の子供と同じくらいの気持ちで二人の、時には私を含めて三人のお世話をしてくれています。(これからも、どうぞ宜しく)
卒乳のことは、二人の様子を見ながら考えていきたいと思っています。きっと、辛いんだろうなぁ。「もういらないよ!」と言ってくれたら、寂しいけれどどんなに楽だろう、なんて、つい楽な方へ考えてしまいます。うちの場合、子供たちよりも私に覚悟が必要なようです。
こんな私ですが、森川先生、これからも宜しくお願いいたします。
最後に、二人へ。おなかの中に二人がいるのが分かった時。母は本当に嬉しかったです。それからは、ずっと毎日が幸せで仕方がありません。おなかの中でも外へ出てからも元気いっぱいのYちゃん。おっとりとして控え目だけれど芯がしっかりとしていそうなSちゃん。別々の二人を同時に育てることで難しいのは、平等に接してあげることです。二人の違いを母なりにそれぞれを尊重し、慈しんでいきたいと思っています。
たくさんの笑顔をありがとう。元気に育ってくれて、おっぱいをたくさん飲んでくれて、母が今まで見たことも感じたこともなかった出来事を、毎日毎日運んでくれます。育児がこんなに楽しく、嬉しく、また厳しいことでもあるとも教えてくれますね。あなたたちの身の回りの世話をし、育てているのは母ですが、母もまたあなたたちに育ててもらっています。
これからも、とても長い時間を、そして過ぎてしまえばあっという間の一時を、ゆっくりと、私たちのペースで共に歩んでいきましょう。これからも、どうぞよろしくね。