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瓦その3

かわらのデザインや思いは、「瓦その1」や「瓦その2」で述べた。

この瓦は、「ガーデン物語」の「春の枕木1」ところでも説明したように、妻の知り合いの家が取り壊されるとの話を聞きつけて、もらってきた三州瓦。
それを敷き詰めて、波がさざめいて寄せてくるようなイメージで作った。

庭に瓦を敷くことについて、気にする人がいるが、どう受け取るかはそれぞれの人の考え。
私たちはデザインの美しさのほうを絶対に選択するが。

白洲正子の「鶴川の家」の敷き瓦は、鎌倉時代の元興寺伝来のものという。実に長い歴史と風情があり、ひなびさがひときわ美しい(「白洲正子 私の骨董」 写真 藤森武 求龍堂刊)。

その白洲次郎・正子夫妻の自宅「武相荘」が一般開放されるとの新聞報道(01年9月2日付け朝日新聞)があってどうしても行ってみたくなり、03年の12月、東京町田市の「鶴川の家」まで出かけていった。

鶴川の家「武相荘」は多くの見学者が訪れるが、当日は、めずらしく見学者が少なく、真っ赤に紅葉したもみじが美しく、静かな庭と白洲夫妻の生活の跡を十分に堪能した。

今はやりのイギリスのガーデニングのようなはなやかさはなくも、「武相荘」のような、落ち着いた、静かですてきな庭にしたいと思った。
その役割を瓦がしてくれたら、と思う。