食物


まずはカロリーを理解しよう
kcalとは熱量の単位です。
cmが長さの単位なら、kgは重さの単位であるように、kcalは熱量の単位なのです。

1kcalとは、1kgの水温度を、1度上げるのに必要な熱量です。
食物のもつ熱量に置き換えると
          「水分」・・・・・0kcal
          「糖質」・・・・・4.1kcal
          「タンパク質」 4.1kcal
          「脂質」・・・・・9.3kcal

しかし、単純に1kg=9,300kcalではなく、1kgの脂肪を減らす為には身体の仕組みを考慮しても、7,200kcalの消費が必要です。

三大栄養素とそれらのもつ役割
食物のもつ栄養を大きく分けると、3つになります。
糖質・タンパク質・脂質

★糖質★
穀類・麺類・いも・でんぷん類、果物、菓子類、砂糖類に多く含まれる

熱源となる(1gあたり4.1kcal)
とり過ぎてしまうと・・・その分は脂肪に合成されて体に蓄積される。また、脳は糖質しかエネルギー源として利用できません。この為、ダイエット中でも一定量は必ず必要です。
不足になり過ぎると・・食欲は胃の内容物ではなく、脳に流れるブドウ糖の量で決まります。
糖質が欠乏すると、「空腹」を感じて食欲がおきます。脳は糖質しかエネルギー源として利用できないので、頭の働きが鈍くなりがちです。ダイエット中、糖質の不足になり過ぎてぼーーっとしてませんか?!


★タンパク質★
肉類・魚類・卵類・豆類等に多く含まれる

熱源となる(1gあたり4.1kcal)
血や肉をつくる元になる。ダイエット中でも絶対に不足させたくない栄養素です。
不足になり過ぎると・・身体を構成するタンパク質が不足すると、新陳代謝が不活発になりがちです。そして、怖いことに「体重は落ちたけど、脂肪は残り、脂肪を支えているミが落ちた」ってことに・・(^^;
これが、たるみの原因です。

★脂質★
植物性のものと、動物性のものがある。
油脂類・肉類の脂身・魚類の脂身・ナッツ等の豆類に多く含まれる

熱源となる(1gあたり9.3kcal)
とり過ぎてしまうと、その分は脂肪に合成され身体に蓄積される。
不足になり過ぎると・・動物性の「脂」はともかく、植物性の「油」は少量は必要です。
ビタミンAやD、Eなどの脂溶性ビタミンと呼ばれるビタミンは、油と一緒に摂ると吸収率がよくなります。また、体の構成物質として欠かせないものを持っていたり、ホルモンの原料になったりしますので、「すべてカット」するのではなく、ダイエット中でも摂取するようにしましょう。

各種ビタミン・ミネラル類とそれらのもつ働き
 三大栄養素の他にも、量は少ないながら人間の身体の維持、調整に大きな役割を果たす「ビタミン・ミネラル類」や「食物繊維」などは、身体を健康な状態に保ったり、成長してゆくのに微量ですが不可欠な栄養素なのです。ダイエット中は、もっとも摂らなければいけない栄養素なのに、どうしても食事の量を減らしがちになるため不足になり過ぎます。普通の生活をしている人でさえ、ビタミン・カルシウム不足と言われる現状、ませてや食事の量を減らしたり、しかもその内容が偏っていたりすると病気を招きます。

 ビタミン・ミネラルの種類
ビタミンB1・ビタミンB2・ナイアシン・ビタミンB6・ビタミンB12・葉酸・パントテン酸・ビタミンC
ビタミンA・ビタミンD・ビタミンE・ビタミンK・
カルシウム・リン・鉄・ナトリウム・カリウム・ヨウ素・マグネシウム・マンガン・銅・コバルト・塩素・亜鉛・セレン・硫黄・フッ素・モリブデン

(いろいろなビタミン類があって、よく知られている代表的なものだけを並べてみました。)

 ビタミン・ミネラルの働き
三大栄養素の代謝にかかわる
皮膚・粘膜をつくり健康に保つ
成長を促進する
基礎代謝を活発にする
身体の組織を健康に保つ
血液をつくる
老化防止

 ビタミン・ミネラルが欠乏すると
脚気
成長停止・遅延
口角炎等の粘膜の炎症
骨粗しょう症
貧血
味覚障害
肥満
胃酸の減少
筋力低下

「普通の生活をしていれば足りているビタミン」と、「普通の生活をしていても不足するビタミン」があります。
ダイエット中は、とにかく口に入れるのもが減ることや、運動量が増えることで、ビタミン不足になりがちです。
ビタミン・ミネラル類を不足させないためには、やはり「色んなものを食べる、食べたものの栄養素と量をある程度把握する」ことが大事です。それでも、ダメならビタミン剤等も、補助的に用いることも有効です。
このとき、「ビタミン剤もいろいろあって、どれがいいのかわからない!」ということも多いと思いますが、特にこれといって症状があって飲むとゆうことでないなら、それぞれ相関しあって作用するものなので、マルチビタミンタイプのものが良いと思います。
でも、なるべく食事からも、積極的にビタミン・ミネラルを補給する努力を忘れないでくださいね。


調理のPoint